小さな心を痛めている子どもたちを守ってあげられるのは、周囲の大人たち。外側の環境が整っていないと感じられる時に、自分の内側の状態を落ち着かせることが出来たら、子どもたちもきっと安心してくれるでしょう。PDFでダウンロードもできます。
1)物理的安全性を確保する
* できるだけ安全な場所に移動して危険な物や状況を遠ざけ、食べもの、着るもの、寝る場所を確保しましょう。
2)心と体に安心感を与える
* 安心 – 子供たちのことは、大人が守っていることを伝えましょう。幼い子どもは、保護者のそばで眠れるようにします。
* テレビを消す – 繰り返し流れるニュースなどの映像を見ることで、子どもたちが恐れや無力感を感じやすくなります。
* 注目する – 子どもに目を向け、一緒に過ごす時間を持ちましょう。大人側にも良い影響があります。
* 規則的な生活 – 食事や就寝など、なるべく通常の時間割で生活することで、子どもは、今が正常であり、物事の秩序が保たれていると感じます。食欲がない、眠れないなど、場合によっては柔軟に対応しましょう。
* 自然体でいる – 子どもは大人の気持ちに非常に敏感です。うそをついたり、ごまかしたりせず、年齢や成熟度に応じて理解できる言葉をつかい、あなたの気持ちを正直に話して構いません。
* モデルになる – できるだけ穏やかな態度で受け答えしてください。子どもたちは自然にあなたを真似して落ち着きます。
* セルフケアを行う – 呼吸と体の動きを穏やかにして、自らの心と身体に安全を感じさせるようにします。自分を整えることで、子どもたちのケアも楽になります。
3)つながりを保つ
* 他の子供たちと遊んだり、大人(特に落ち着いた 良いロールモデルの人たち)と過ごしたりする時間を持たせましょう。
* 他の人の手助けをすることは、人への信頼やつながり感を高め、共感するための神経系の働きを活性化します。
4)聴く・話す
* 何か話したいことがあったら、話して良いことを子どもに知らせます。なるべくプライベートな時間と場所を用意しましょう。
* 子どもが経験した心や体の異変(恐れ、怒り、震え、おねしょ、凍り付きなど)について話すなら、それが自分の身を護る ための自然な身体の反応であることを伝えましょう。
* 幼い子は、赤ちゃん返りや甘えが強くなることもあります。不安を乗り越えるために一時的に必要なことと理解しましょう。
* 「自分のせいで悪いことが起こった」などと考えて、自分を責めている子もいます。緊急時には、子どもを含め、みんながベストの選択をし、最善を尽くしていることを伝えましょう。
5)勇気づける
* ちょっとした工夫や我慢、お手伝いなど、子どもが努力していることを認めて感謝の気持ちを伝えましょう。
* 子どもの負担にならない程度の小さなことについて、自分で選んだり、決めたりできる場面を作り、自信を持たせましょう。
6)子どもを観察し、自分自身を観察する
* 子どもたちは成熟度や経験によって、それぞれの異なる反応を示します。眠れているか、食欲はあるか、遊びや勉強に集中できているか、友達とコミュニケーションをとっているかなど、生活面での変化や心や体の状態を観察しましょう。
* あなた自身や子どもの心や体の問題が長く続くときは、ひとりで抱え込まず、専門家に相談して助けてもらいましょう。