では、さっそく。 前回、誰にでも起こるネガティブな思考(Automatic Negative Thoughts / ANTs = アリ)について書きました。
「思考には力があります」
と言うと、しばらく前に流行った「引き寄せの法則」みたいに聞こえますが(笑)、ネガティブな思考には実際、化学物質(ホルモン)を放出させ、脳(深部辺縁系)を刺激するという生物学的、神経学的な力があり、これが身体的な不快感をもたらして、私たちの感情や行動に影響を与えています...
感情とそこから生まれる行動が変われば、周囲に与える印象やインパクトが変わり、それが自分の現実に反映されるのは、当然の結果です。
ですから、ご紹介する「アリの駆除」という認知療法は、薬や人とのつながりを重視する心理療法と同じように心の問題(うつ、不安性障害、摂食障害、人間関係のトラブルなど)を解決するのに有効です。
「アリの駆除」は、自分の頭の中のアリ(ネガティブ思考)に気づくところから始まります。アリにも種類があって、それぞれのアリが好むエサのあるところ、潜みつきやすい環境がありますから、まずはそこをチェックしてみましょう。 アリの好むエサは、あなたの言葉の端々にくっついています。 日常の中で、あなたがなんとなく不快に感じるとき、頭に浮かぶ言葉をスキャンしてみてください。その中に次の言葉が含まれていませんか?
「いつも」「みんな」「やっぱり」「どうせ」「~べき」「絶対」「~なのに」「~ばかり」「~に違いない」
これらの言葉の周りには、アリが群がっている可能性大です。今からちょっと注意して観察してみてください。次回は、それぞれのアリの特徴とそれがもたらす影響について見て行きましょう。
2月5日(日)定例ワークショップ@銀座 セッションⅡのミニ講座では、この「アリ除去」までのワークをご一緒に行います: https://www.jpmi-reset.com/workshop/ginza/