自動再生式ネガティブ思考/アリ(Automatic Negative Thoughts/ANTs)に気づいていただくために、前回、なんとなく不快、いやな気分を感じる時に頭の中にある思考をスキャンするキーワードをお伝えしました。
「いつも」 「みんな」 「やっぱり」 「どうせ」 「~べき」 「絶対」 「~なのに」 「~ばかり」 「~に違いない」
などがみつかったでしょうか?..
そこに群がっているアリには、いくつか種類があって、一般的にもっとも多く見られるのが、「いつも」「みんな(誰も)」「絶対」などを好む、「いつもアリ」です。
「あなたって、いつもそうなんだから!」「いつも私がそんな役」「みんな私をバカにしてるんだ」「誰もわかってくれない」「そんなの絶対におかしいわよ!」
ありました? 口にはしていないけれど、頭の中のアリがしょっちゅう呟いている(大合唱してたり・笑)のが聞こえるかもしれません。
『いつもアリ』がいると、多様性に富んだ物事を単純ないくつかのカテゴリーに分けてレッテルを張り、「時々」起こることや「そうでないこと」は無視されます。一時的なことが未来永劫続く固定されたもののように見え、決めつけ、頑なになって、柔軟性を失い、ニュートラルな見方ができなくなってしまいます。
決めつけられるのを好きな人はあまりいないので、人間関係を困難なものにしがちですし、自分の中に不満や怒りを充満させる危険な毒アリです。
『予言アリ』がいると、「きっと悪い結果が出るだろう」「失敗するに決まってる!」とか、人の気持ちまで予言して「彼女にフラれるのは時間の問題だ」と起こってもいないことを心配して、不安を煽ります。
予想した「悪いこと」のほとんどは、現実には起こりません。本当に起こったことに対応すればよいだけなのに、(起こったら、起こったで、あなたはちゃんと対応できるのです)頭の中は、預言者の呪術で一杯になってしまい、頭は一杯、身動き取れなくなってしまいます。
息子が3日続けて小さなケガをした時、私の頭が一気に予言アリに巣食われてしまったことがありました。心配で片時も目が離せなくなって、「おクツちゃんとはかないと、転ぶわよ!」とか「そんなとこ登ったら、落っこちる!」とか、「お箸もって歩かないで!」とか・・・で、ある日とうとう私の言った言葉が的中して、彼がつまづいて転んだのです。
一所懸命良い母になろうとしていましたから、「ほ~ら、ごらん!」なんて事、口が裂けても言ってませんよ。 でも、私の顔にははっきりそう書いてあったんでしょう。息子がヒザの土を払いながら、「ママみたいに起こるかもしれないこと全部言ってたら、そりゃいつかは当たるでしょ・・・」と、呆れ顔で私に言ったとき、予言アリは、「数撃ちゃ当たる」的な予言しかしてないことを見破られて、すごすご退散していきました。
『責任アリ』は、「こうなったのは、あの人のせいよ!」「あなたが悪いのよ!」と、とにかく誰かのせいにするのが仕事だと思っています。「私の責任だわ」と責めの矛先が自分に向かっている場合は、「いつもアリ」や「予言アリ」との交配種だったりします。
どのタイプにしても、問題を解決するために使えるエネルギーを奪い、あなたを弱らせ、人間関係に大きなダメージをもたらします。
他にも、悲劇のヒロインアリやら、盲信アリなんかもいて、分析が好きな人には面白い(分析アリかな?)のですが、これらのアリに気づいたところで、どうやって駆除すればよいのでしょう?・・・そこが目的でした。
これまでの心理学なら、そのすべてを書きだして一つずつ検証していく等の方法があります。 が、自分でやるにはちょっと大変そうでしょ?また、表に出てきたアリを取り払っても、次から次に現れてキリがありませんし。
毒のあるアリ/自動再生式ネガティブ思考は、「元から絶たなきゃダメ!」なのです。
脳(の働き)と身体は、相関関係にあります。 アリのエサを育てる脳にエネルギー(情報)を供給しているのが、身体に蓄積されている緊張(ストレス・トラウマ)ですから、この元を絶つことで、アリは次第に姿を消していきます。それができるのが、リセット™なんですね。
リセット™は、3つのシンプルな呼吸と動きで身体の環境を整え、脳に送られる情報を切り替えることで、アリを元から駆除します。またリセット™のときに使う「指差し点呼感謝」は、出てきたアリを素早く追い払いながら、発生を予防する強力な「アリ駆除法」です。
脳内アリに人生を台無しにされないように。 クリアかつパワーに満ちたマインドで、豊かな人生を生きるために、リセット™を役立ててください。
2月5日(日)定例ワークショップ@銀座 セッションⅡのミニ講座では、この「アリ除去」までのワークをご一緒に行います: https://www.jpmi-reset.com/workshop/ginza/
*田園調布長田整形外科クラスは満席です。