カナダ人の男性に会いました。日本に来て1年だそうですが、その前に10年間日本語を勉強されたとのことで、日本語を上手に話していました。とても明るく楽しそうな人です。
学校の先生(ALT)をしているということで、同じ経験のあるジョーさんが、「カナダと日本の子どもたちって違う?」と聞いたら、う~ん、と少し考えてから、
「男の子が汚い言葉を使う。びっくりした」(言葉の例は挙げずに) 「ボク、その言葉を使ったらいけませんと言った」 「でもまだ使った」 「先生も話した」 「男の子、泣いた」 と話してくれました。で、彼はハッピーなままです。
彼の思考パターンは、淡々と観察された事実のみで構成されていて、誰かが傷ついたとか、男の子が泣いたのは誰の責任だとか…といった憶測も、厄介な投影(*1)や被害者意識も、妙な罪悪感も、感情の抑え込みもありません。
ニュートラルで健やかな思考パターンなので、聞いている側も感情的な反応無しに楽しく聞いていました。
絶対的に不幸な出来事というのは無くて、出来事と感情の間には、必ず個人の思考(マインドの働き)が介在しています。人は出来事そのものに反応するのではなく、その出来事への自分の解釈(意味づけ)に反応しているのです。
出来事 ⇒ 思考 ⇒ 感情
私たちの会話には多くの場合、話し手本人も気づかないうちにたくさんの投影や思考パターン、思い込みが含まれていますし、聞き手もまた自分の信念や観念を投影させています。
出来事はただ起こっていますが、そこに様々な投影をして自分なりのドラマを作り上げます。悲劇のヒロインが好きな人は、何度でもそれを繰りかえし、どんな状況でも悲劇のヒロイン役を手にしますし、悪と戦う正義の味方が好きな人は、どこにでも悪者、敵を見つけ出します。
報道番組などは、視聴者にある方向の思い込みが出来上がるように意図的に作られているなぁと感じることもしばしばありますが、物事はすべて起こるべくして起こっていて、究極的には絶対的な善も悪もありません。出来事にどんな解釈をするか、意味を与えるかは自分次第なのです。
自分を不幸にするような不健全な投影や思い込みをなるべく取り除いて、話し、聞くことができると、人生はずっと明るく軽快なものになっていくことでしょう。
(*1) 投影(とうえい, Psychological projection)とは、自己のとある衝動や資質を認めたくないとき(否認)、自分自身を守るために、他の人間にその悪い面を押し付けてしまう(帰属させる)ような心の働きを指す。
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6月の銀座リセット® ワークショップセッション2では人間関係について、気づけるワークを行います。お楽しみに!(残席2)
*セッション1では、ビフォア&アフターの変化を確認できるチェックシステムを用意しました。初めての方はもちろん、メンテナンスでご利用の方にも役立ちます。
*リセット®が初めての方は、セッション1,2と続けて受講いただくと、ワークの効果がより感じられると思います。
リセット® ワークショップ
6月3日(土) 月例クラス @田園調布
日時: 16:30~17:30
場所: 田園調布長田整形外科
https://www.jpmi-reset.com/workshop/denenchofu
6月4日(日) 定例ワークショップ@銀座
13:00~14:00 SessionⅠ: リセット®
14:10~15:40 SessionⅡ: リセット®と人間関係
*SessionⅡは、残席少々
場所: 銀座 漢方天クリニック 8階
https://www.jpmi-reset.com/workshop/ginza/
リセット® トレーニング
6月17日(土)・18日(日) 愛知県 ベーシック
7月28日(金)~30日(日) 長野県 アドバンス
9月09日(土)・10日(日) 東京都 ベーシック
https://www.jpmi-reset.com/therapist-training/