治療でも、教育でも、食べ物でも、人の心や身体、精神に深く影響のあるものを供するとき、対象となる人や地域の環境、背景にある文化や歴史を心に刻んでおくことは、とても大切だと考えています。
今回ハワイ州での活動を進めるに当たって、大切な方々にお会いすることが出来ました。ご紹介くださり、お忙しいスケジュールをかいくぐって、ハワイ島まで駆けつけてご同伴くださった当研究会顧問の長田夏哉先生に心から感謝しています。
3日の朝、横浜でのワークショップを終えて成田に直行し、約8時間のフライト。なぜか(日付変更線を超えるためですが)同じ3日の午前に到着したコナ空港から目がくらみそうな日差しの中、レンタカーを運転して(時差ボケの状態で、いきなり左ハンドル、右車線走行に切り替えられるジョーさんにはいつも感心します)直接最初のミーティング場所に向かうことになりました。
43時間続く一日の間に、7.5時間のフライトを挟み、大切なミーティングやワークショップが3つ。こんな時、「リセット®があって良かった~!」と心から思います。
1996年ハワイ島に設立されたノースハワイ・コミュニティホスピタルは、最新の医療技術を提供しながら、ハワイ島に古くからある伝統的な自然療法を取り入れたホリスティックなケアサービスに取り組み、同規模のカテゴリーで全米第一位の認定を受けるなど、高い評価のある総合病院です。
開発責任者のウェイン・ヒガキ氏が微笑みをたたえ玄関で出迎えてくださいました。お話しの一部をご紹介します。
「ハワイ語のLokahi(ロカヒ)には、調和、融合といった意味があります。身体、心、精神、共同体人間の存在がすべての面でバランスが取れて健やかな状態のことを指しています。
ここノースハワイ・コミュニティホスピタルでは、最新の治療機器の導入も進めながら、地域の方々の『ロカヒ』を考えたサービスを行っています。例えば、普通病院では治療が終われば通院の必要が無くなり、患者さんが孤立してしまいがちですが、人々にとって大切なのは、食事や運動などを意識して病気の原因となる生活習慣を変えていくこと、またそれにも増して身近な人々とのつながりを持つことです」
「その点、日本ではいかがですか?」と聞かれて、「日本でもご高齢者が人に会うために病院に通い、そこで不要なお薬をたくさんもらってくるという話をよくお聞きします。それでも一人ぼっちで家にこもっているよりはマシなのもしれませんね」と言ったら、「それ、病院で言うの!?」とジョーさんにツッコミを入れられました。あはは…(^-^;)
「この辺なら何処に行くと思います?マック〇〇〇ドなんですよ。薬とどっちが悪いかは分かりませんがね(笑)。例えばうちでは、治療が終了しても低料金でジムを使えるようにし、ご家族もご一緒に利用してもらうといったプログラムがあります。また良いサービスを提供するためにはスタッフの健康もとても大切ですから、仕事が終わると同じようにジムを使えるようにするなどの工夫もしています。
そういった状況でリセット®は、侵襲性や副作用の心配もなく安全で、導入しやすく、経済的で、患者さんにもスタッフにも、コミュニティ全体で取り組める。それぞれの人が持っている健康に生きる力を取り戻してもらうという方法も、ベースとなる考え方も、最新の医療技術に加え、自然を敬い、人と人のつながりを大切にするハワイの伝統的なヘルスケアを考える私たちと共通していますね」
リセット®は、ハワイの文化や伝統に違和感なく浸透し、人々の役に立っていくでしょう。
互いの文化と医療について熱心に聴き合い、とても有意義な時間となりました。この後、ハワイのカフ(ハワイの伝統文化継承者)ダニエル・アカカJrさんにお会いし、ハワイの文化について深くお話しを伺いました。そのお話はまた今度書きますね。
写真:病院のロゴマークは、ハワイの代表的な薬草「ノニ」を表しています。
<お知らせ>
*10月15日は、予防医学療法研究会第1回の学会を開催します。会員以外の方もご参加いただけます。(最新のリセット®セッションを含みます)詳細はまた後ほどお知らせします。
*冬から来年の春にかけての約半年間は、海外での活動が主になります。ベーシック、アドバンストレーニングをご希望の方は、秋期のコースをご利用ください。
リセット® ワークショップ
8月6日(日) 定例ワークショップ@銀座
日時: 13:00~15:00 (2時間)
場所: 銀座 漢方天クリニック 8階
リセット® トレーニング
7月28日(金)~30日(日) 長野県 アドバンス
9月09日(土)・10日(日) 東京都 ベーシック
10月21日(土)・22日(日) 愛知県 ベーシック