リセット®は、先端の脳神経生理学「ポリヴェーガル理論」と日本人の持つ健やかに生きるための智恵と実践の道をシンプルな3つのステップに集約した、現代人のための新しいセルフケアの方法です。*リセット® 「自律運動による心と体の自己回帰法」は、健康維持・増進のための医療です。登録第5932352 号/ 特許庁
ポリヴェーガル理論は、人間の自律神経システムの働きは、交感神経と副交感神経の働きによって両極的なバランスを取っているだけではなく、三つ目に当たる-他者とのつながりをつくる社会神経システム-の発達段階にあるとする、スティーヴン・ポージェス (イリノイ大学精神医学教授) の脳と脳神経システムに関する画期的な理論です。脳構造と自律神経システムは、私達が外界に対しどのように反応するかに影響しており、生物が生存するためには、通常最も進化したツール (人間の場合、大脳の働きと社会神経システム) を用いるのが基本ですが、現代社会に見られる情緒や行動における問題の多くは、古いタイプの防衛反応に起因するものであると説明しています。
古い日本の考えにおいて「身体」は、意思や心を持った不可分な一つの存在であり、心 (精神) と身体は密接に関係しているとしています。また、「健康」とは病気では無いというだけではなく、全人的に平安な状態にあることを指しますが、これは現代のWHO (世界保健機関) の憲章にも謳われる健康の定義に共通している概念です。この深遠な智恵を、修得することで、精神と身体は自ずと均衡のとれた健康と成長を遂げるようになります。「自然体」というのは、周囲の状況に対し自己の安定を崩さず柔軟に対応できる心身のあり方を指しますが、これは無条件で保障されるものではなく、呼吸に始まる瞑想法などの訓練 (修業) を通して会得 (単なる理解では無く) するものとされています。
セルフケアとしてのリセット®
自然な力を利用するリセット®には、副作用の心配もありません。問題や記憶に触れず侵襲性が無いため、安心して医学的な治療法と併用でき、治療の効果を促進します。治療者への信頼を増し、心や身体の変化を受け入れやすい状態にします。
家族のためのリセット®
リセット®は、誰にでもできるシンプルなプロセス。家族みんなで楽しく一緒にセルフケアできます。赤ちゃんとお母さん、受験期の子ども、介護、仕事、人間関係…リセット®は、大切な家族の健康を支え、つながりと安らぎをもたらします。
アスリートのためのリセット®
リセット®は、筋膜とインナーマッスルに素早く作用し身体を核部から深くリラックスさせます。ケガの予防や疲労からの回復を早めアスリートの健康維持とパフォーマンスの向上と同時にメンタリティの強化にも役立ちます。
団体・組織のためのリセット®
リセット®は、大脳と社会神経システムを活性化、人間関係を円滑にし、思考・創造力を高めます。コンパクトな研修でストレスレジリエンスを高め、組織にとって大切な人材の心と身体の健康を支えて生産性を向上させます。
安全に便利にセルフケア
リセット®は簡単な講習ですぐに身に付けられ、日常生活の中でいつでも自由にセルフケアできるようになります。特別な道具も要らず、いつでもどこでも使え、誰にでもすぐに効き目が実感できるため、使う人をエンパワーして、セルフケアを続けやすくするという特徴があります。
*治療中の方、重篤な症状のある方は、それぞれの専門医か専門のバックグラウンドを持つセラピストの指導の下で始めてください。
“人がトラウウマを負ったとき、ほとんど何も安全だとは感じられません。患者が「安全」を感じないかぎり、治療の進歩を遂げるのは非常に難しいことです。私たちはセラピストとして、彼らが安全を感じるのを助けたいと思っていますが、患者にとってその唯一の場所が「あなた」ならば、患者はあなたに依存し始めます。だからこそ彼らにセルフケアのためのツールを提供することが重要なのです。”
(ピーターレヴァイン)
◎ 心の不調を抱える人の孤立化を防ぎます
心や身体の状態のレベルを問わず利用でき、ほとんどの方がグループで一緒に行うことができます。ご高齢者や孤立しやすい状況にある人も、集まり、つながることで、うつや引きこもりを予防します。
“ 健康のために必要なのは、他者とのつながり。”
(スティーブン・ポージェス)
◎ 思い出さなくていい、話さなくていい
リセット®では、トラウマの原因を探ることも、思い出す必要もありません。呼吸と動きを通して身体に直接働きかけることで自律神経を整え心を平和にします。お話しをしにくい子どもや高齢者もセラピストが創出する安全な環境の中で安心して一緒に楽しく取り組めます。
“トラウマ治療は身体に働きかける必要があります。それ以外にあらゆる症状の大元に取り組む方法はありません。ほとんどの治療法は、トラウマついて話し理解しようとすることで解決を試みていますが、トラウマについて話すことは、その記憶をよみがえらせ解離を引き起こす可能性があります。その代わりに私たちは最初にトラウマの影響を受けた身体に直接働きかけます。”
(パット・オグデン「トラウマと身体」の著者)
◎ 副作用や依存性がないから安心
リセット®は、私たちが元々持っている自然な回復・治癒の力を活性化する方法です。特別な道具や薬も使わずケガや副作用の心配がありません。痛みの軽減や気分の良さを持続しやすくなるため、手間と時間のかかる減薬プロセスにも役立ちます。
“多くの場合、医師はトラウマの問題を認識しないので、子どもはドーパミンシステムを阻止するための抗精神病薬による治療を受けます。ドーパミンシステムは私たちを興奮させますが、それによって私たちは意欲を持ち、物事に関心を持ち、情熱的に物事に取り組むことができます。子どものドーパミンシステムをブロックすると、これらの能力を遮断してしまうため、長期間使用した子どもが社会的に機能し、魅力的で意欲を持った献身的な成人になる可能性は非常に低くなります。これらの子供たちのトラウマに薬物を伴わない自己制御法(セルフコントロール)を用いて対応しない限り、大きな障害を抱える大人になるでしょう。”
(ベッセル・バン・デル・コルク)
◎ 侵襲性が無く、再トラウマを生まない
リセット®は、心にも体にも負担をかけず、人それぞれに適したやさしいアプローチで私たちが元々持っている自然な自己治癒・回復の力で素早く統合させます。心や身体への侵襲性が無いため、子どもからお年寄りまであらゆる場面で安心して使用でき、記憶や感覚を掘り起こさず、安全にストレス・トラウマの反応を解除します。
トラウマの治療は、精神医学の分野でも扱いの厄介なものとされてきたところがあります。一方で下記にあるような感情表出型のセラピーは専ら70年代のニューエイジ思想や自己開発セミナーから派生した類のもので、自分自身が表現する感情が刺激となって再トラウマを誘発したり、闘争・逃走反応が強化されて、ストレスやトラウマのループから抜け出せなくなる人も少なくありません。
“古いタイプの感情表出型セラピーでは、「あなたは怒っています。怒りを出しなさい、それを手放しなさい、枕をたたいて、母親に向かって叫んで!」と怒りを表出させることを強調していました。私はエサレンでこれをやっている人々をみましたが、彼らは6ヶ月後には戻ってきて全く同じことをするでしょう。セラピーの中では、アドレナリン、カテコールアミン、エンドルフィン等を体中に溢れさせます。気持ちは良いはずですし、直後の脱力感からは「素晴らしいリリース」をしたと感じ、グループの繋がりも感じるでしょう。けれども感情は変わりませんでした。それを何度も繰り返してもトラウマが消えることはないのです。”
(ピーターレヴァイン)
トラウマに関する研究は時代と共に変化し続けています。
トラウマを抱える人々を、治療の目的である健やかさへと安全に素早く導くリセット®は、トラウマ治療における最新の研究成果によって裏打ちされた全く新しい療法です。
“恐怖を感じていた体の部分で安全を感じられるようになったら、あなたは自由です。トラウマはもうおしまい。消え去ったのです!”
(ベッセル・バン・デル・コルク)