DV支援セルフケア「リセット®」研修報告
DV支援セルフケア「リセット®」研修報告
~1年間の歩み~
2024年12月から2025年12月DV被害当事者と支援者が共に参加する月1回のセルフケア研修(リセット®︎)を継続して開催しました。この研修は、つらい経験をされてきた方たちが、「言葉」ではなく「身体で安心感を感じる」ことで、人生を前向きに歩み始めることを目的としています。
◆ 研修内容
毎回、呼吸とやさしい動きを中心としたとてもシンプルな動きのセルフケア法を
参加者全員で行います。
・身体を感じる
・呼吸を整える
・今ここに戻る
体感重視のワークショップのため、過去も個人的な事情も扱いません。「そのままの自分」でいられる時間。心の声、体の声、気づきを大切にしています。
◆ 参加者の変化
1年間の継続の中で、次のような声が多く聞かれました。
• 呼吸が楽になった
• 眠りやすくなった
• 不安があっても立ち止まれるようになった
• 表情や姿勢が変わったと気づいた
• 自分を責める時間が減った
毎回ご自身で撮影してもらうビフォー・アフターの写真には、目がパッチリと開いたり、表情がほころぶ変化がはっきりと表れることもあり、「自分の変化を実感できる」体験も大きな支えとなっていました。また、毎回チェックシートを使ってBefore-Afterの心身の状態、以前との変化を客観視できる内容になっていることもプラスの変化を実感する助けとなりました
DV被害の影響で、「どうせ私なんて・・・」と自信を失っている状態から安心は外からもらうだけでなく、自分でつくりだせる」「不安、心配は、神経的な反応だから、自分で戻すことができる」という感覚を、身体を通して毎回体験していきました。
継続的な研修では、同じメンバーと会えることで「ひとりじゃないんだ」と感じられることが気力につながったり、仲間を思いやる余裕まで生まれてきました。毎回のシェアによる相乗効果がエンパワーメントになっていきました。
◆支援者も一緒にできるセルフケア
支援スタッフ・相談員も参加し、支える側にとってもセルフケアが必要であること、身体から整うことの大切さが共有されました。参加者同士や支援者とのつながりの安心感が、参加者の行動意欲や継続の力にもなっていきました。
通常、精神的なケアを必要とするトラウマやPTSDへの支援は、プライバシーが重要視されるため、支援者個人に緊張感と責任が伴う上に、職務上の立場から自身のケアは後回しになります。
しかし、この体感ワークショップでは全員が一緒に体験を共有することで神経的なつながりが増し、立場を越えた一体感が「支える・支えられる」を越えたあたたかな場となっていきました。
◆続けることで見える景色
回復は一直線ではありませんが、日常の中で揺れ動く出来事がありながらも、「戻れる場所」「整え直せる方法」があることが大きな安心につながっていきました。
この研修の陰には、かけこみのスタッフさんが当事者さんと築かれてきた信頼関係がベースにあり、継続してフォローしていくセラピストの大きな助けとなっています。チームのように連携とりながら、サポートにあたれる環境を作っていただき、心よりお礼申し上げます。
これからも、安心とつながり、心身の健康を育てる場として、このセルフケア研修を続けていけたらと願ってます。
予防医学研究会認定リセット®セラピスト 杉浦 庄
リセットプログラムに参加して
(参加者のご感想)
リセットプログラムにお世話になって、ちょうど1年になります。はじめは緊張していたのですが、心と身体と頭の説明を聞いて、訳もわからないのに、助けてもらえるような安心感が湧いてきたのを覚えています。
半年が過ぎて、我慢する事は美徳ではないと思うようになりました。小さな頃から、1番上のお姉ちゃんだったので、我慢するのが当たり前でしたから、この気持ちの変化は、目から鱗の気持ちでした。
1年になり、頑張る事もすべて正しいわけではないと思うようになりました。頑張ればどんな事でも何とかなると、空回りばかりしていました。何ともならない事の方が多く、自己満足もできず、周りを見る余裕がないので、気がつけばひとりぼっちでした。また、頑張ってるねと声をかけられても満足できず、満たされませんでした。
リセットプログラムは、そんな過去の思い込みや経験から、心を自由にしてくれました。我慢しない事は、私が私に優しくする事でした。頑張らない事は、様々な事を受け入れる事でした。1年前の私はすぐに嫌な事を考えて、常に頭の中が嫌な事でいっぱいでしたが、今はそんな時間が少なくなって、気分良く過ごせるようになりました。今後も続けて穏やかに生きていきたいと思っています。