リセット®でオキシトシン値が有意に上昇(高橋、2019)
『愛情ホルモン』『絆のホルモン』として知られるオキシトシン。
近年の研究では、共感、信頼、つながりの感覚を高め、恐怖、不安、抑うつを軽減、
トラウマを緩和する働きがあることが分かってきました。
また多くの精神疾患や社会的問題行動、育児における機能不全 (Jobst、A. et al、2016)、
自閉症スペクトラム障害 (ASD) やうつ病、依存症等の多くが、
オキシトシン濃度と関連していることも解明されています。(Husarova、V. M et al、2016)
オキシトシンは私たちの心と体の健康を促進し、
幸福をサポートする重要なカギを握っているようです。
当研究会では徳クリニック(名古屋)高橋徳院長のご協力により、
リセット®セッションの前後の唾液オキシトシンレベルを測定した結果、
リセット®後の被験者(n=14)の唾液中オキシトシン濃度が
有意な上昇(p<0.05) を示したことが分かりました。
またこのときオキシトシン濃度の値は、
長期にわたってリセット®を使用していた人々の間で高く、
リセット®セラピストのグループでは、さらに高いレベルを保っている様子が見られました。
リセット®を継続的に行っている人の多くが、人間関係が円滑になり、
チームワークが改善され、不安や抑うつが軽減されていると報告していることは、
この結果を裏付けるものと推測できます。
リセット®セッション前後の感情・感覚の変化
考案者によるリセット®セッション(JPMI )
以下のデータは、NPO法人予防医学療法研究会(JPMI)主催の一般向けワークショップ (リセット®開発者によるセッション / 約40分) 利用者の初回セッションの前後に、VAS スケールをベースとした自己評価方式のチェックシートを用いて測定した結果を集計し、対象者の平均値を表したものです。青線は対象者全員の平均値。橙線はセッション前に感じていた負または正の感情について比較的高い値 (0~10ポイントのスケール上で4ポイント以上) を示していたグループの測定結果平均値を表しています。(N=33, n=33 2018年)
ネガティブな感情/感覚の減少を報告した人の割合
◎ 不安 94% ◎ストレス 93% ◎ 憂うつ 90% ◎ 焦燥感 94% ◎ 孤独感 85%
ポジティブな感情/感覚の増加を報告した人の割合
◎幸福感 88% ◎リラックス 97% ◎スッキリ感 100% ◎グラウンディング 94% ◎つながり 97%
リセット®後に体調の改善を報告した人の割合 ◎ 97%
ネガティブな感覚リセット®前
ネガティブな感覚リセット®前
ポジティブな感覚リセット®前
ポジティブな感覚リセット®後
田園調布長田整形外科 長田 夏哉院長によるセッション
以下のデータは、田園調布 長田整形外科クリニックを受診した患者を対象に行われた小グループセッション(同クリニック院長 長田夏哉 医師/JPMI 認定セラピストによるセッション/ 約60分)の前後に、感情の変化について測定した結果を集計し、対象者の平均値を表したものです。青線は対象者全員の平均値。橙線はセッション前に感じていた負または正の感情について比較的高い値 (0~10ポイントのスケール上で4ポイント以上) を示していたグループの測定結果平均値を表しています。(N=50, n=45 2018年)
ネガティブな感情/感覚の減少を報告した人の割合 ◎不安 75% ◎ストレス 89% ◎憂うつ 78% ◎焦燥感 81% ◎ 孤独感 81%
ポジティブな感情/感覚の増加を報告した人の割合 ◎ 幸福感 64% ◎ リラックス 94% ◎スッキリ感 92% ◎グラウンディング 77% ◎つながり 66%
リセット®後に体調の改善を報告した人の割合 ◎ 85%
ネガティブな感覚
リセット®前
ネガティブな感覚
リセット®前
ポジティブな感覚
リセット®前
ポジティブな感覚
リセット®後
JPMI認定セラピスト杉浦庄によるセッション(メンタルクリニック)
以下のデータは、愛知県のメンタルクリニックに於いて、日本精神神経学会精神科専門医の監修の下に行われた小グループセッション(JPMI 認定セラピストによるセッション/ 約45分)の前後に、感情の変化について測定した結果を集計し、対象者の平均値を表したものです。青線は対象者全員の平均値。橙線はセッション前に感じていた負または正の感情について比較的高い値 (0~10ポイントのスケール上で4ポイント以上) を示していたグループの測定結果平均値を表しています。(N=35, n=35 2018年)
ネガティブな感情/感覚の減少を報告した人の割合 ◎ 不安 88% ◎ストレス 85% ◎憂うつ 100% ◎ 焦燥感 91% ◎ 孤独感 86%
ポジティブな感情/感覚の増加を報告した人の割合 ◎幸福感 77% ◎リラックス 89% ◎スッキリ感 88% ◎ グラウンディング 94% ◎つながり 80%
リセット®後に体調の改善を報告した人の割合 ◎ 89%
ネガティブな感覚
リセット®前
ネガティブな感覚
リセット®前
ポジティブな感覚
リセット®前
ポジティブな感覚
リセット®後
リセット® セッション前後における感情の変化(リセット®セラピストパトリック・コワルスキーによるセッション・ドイツ)
以下のデータは、リセット®セラピスト/トレーナーPatrick Kowalewski(ドイツ)によるセッション / 約60分) 利用者の初回セッションの前後に、VAS スケールをベースとした自己評価方式のチェックシートを用いて測定した結果を集計し、対象者の平均値を表したものです。青線は対象者全員の平均値。橙線はセッション前に感じていた負または正の感情について比較的高い値 (0~10ポイントのスケール上で4ポイント以上) を示していたグループの測定結果平均値を表しています。(N=34, n=34 2020年)
ネガティブな感情/感覚の減少を報告した人の割合 ◎不安 78% ◎ストレス 89% ◎憂うつ 74% ◎焦燥感 94% ◎孤独感 69%
ポジティブな感情/感覚の増加を報告した人の割合 ◎幸福感 70% ◎リラックス 90% ◎スッキリ感 94% ◎グラウンディング 91% ◎つながり 91%
リセット®後に体調の改善を報告した人の割合 ◎88%
ネガティブな感覚
リセット®前
ネガティブな感覚
リセット®前
ポジティブな感覚
リセット®前
ポジティブな感覚
リセット®後
分析結果の共通点
リセット®セッション1回の実施後にネガティブな感情/感覚の有意な減少とポジティブな感情/感情の有意な増加が報告された。
リセット®セッション前にネガティブな感情/感覚を特に強く感じていたグループでは、ネガティブな感情/感覚の減少の幅がグループ全体の平均値よりも大きかった。ポジティブな感情/感覚が特に少なかったグループにおいてもポジティブな感情/感情の増加の幅がより大きかったことが示され、リセット®セッションの後では双方のグループの感情/感覚の差が小さくなっている。